先日、当ホステルとしては初めて大きなグループのご宿泊がありました。
MAXキャパが16名の小さなホステルなので大きなグループといっても小さいです。
京都市内某大学の海外提携校から11名が研修に来日され、その宿としてご利用いただきました。
ありがとうございました。
大学のコーディネータの方と事前にいろいろ打ち合わせをしていたわけですが、その中で支払いは現金という話になりました。
じゃあ領収書の発行が必要なので宛名等を確認。
うん?高額の領収書には収入印紙を貼るはずではなかったかな?
どんなルールになっているのかな?
なんせ、貼ってもらうことはあっても貼った事はありません。
グループが来るまでに理解しておかないとということで1人勉強会が始まりました。
いくらから収入印紙を貼るのか?
そもそも「収入印紙とは?」から書くと、余計ややこしくなるので自分が忘れたとき用に「領収書」の場合についてだけ書いておきます。
まず、買い物をして発行されるレシートや領収書は法律上「金銭または有価証券の受取書」に該当するそうです。
で、その「金銭または有価証券の受取書」は「課税文書」に分類され、印紙税が課税されます。
その印紙税は課税文書を発行した者が収入印紙を文書に貼り付け、消印を押すことにより納付します。
だから領収書には収入印紙を貼る必要があるのです。
つまり印紙税は収入印紙を購入することで未来に発生するであろう税金を前もって納税したことになり、貼り付けた事で納税したことを証明するということですね。
受取金額によって、貼りつける収入印紙の額(収める印紙税の額)も違います。
この受取金額は「5万円未満」から「10億円以上」まで10段階以上に分類されています。
ゲストハウスを営む私HATには「10億円以上」なんて全く必要の無い知識。
「5万円未満」か「5万円以上」がわかれば十分です。
受取金額と収入印紙の額は
5万円未満・・・非課税(貼付け不要)
5万円以上100万円未満・・・200円
認識としては「収入印紙=200円」で間違いは無いでしょう。
宿が1カ月貸し切りにでもなったら、それ以上が必要になりますが、現実的じゃありません。
受取金額と収入印紙の額についてもっと知りたい方はこちらがわかりやすいです。
どこで購入できる?
収入印紙が購入できる場所は「郵便局」「法務局」「収入印紙売りさばき所」です。
郵便局と法務局はわかるけど
「収入印紙売りさばき所」てなんぞや??
「収入印紙売りさばき所」とは日本郵便会社が販売を委託している販売店のことです。
身近な売りさばき所は郵便局かコンビニです。
つまり郵便局かコンビニに行けば収入印紙は購入できます。
領収書のどこに貼るのが正解??
収入印紙の貼り付け場所に決まりはありません。
といっても領収書に記載されている文字に被るように貼るのは常識的ではないので余白部分に貼ります。
市販の領収書など、貼り付け場所が予め指定されているものは指定された場所に貼ります。
消印は必ず押します
貼り付けた収入印紙には必ず消印(割り印)を押します。
消印は領収書と収入印紙が使用済みであることを証明するもので再利用を防ぐ役割があります。
消印が押していない領収書やそもそも印紙が貼り付けられていない領収書は納税が認められず追徴課税の対象になるようなので注意です。
消印は領収書と印紙をまたがって印鑑を押すか署名をします。
なにはともあれ、グループには無事に宿泊していただき、送り出すことができました。
もちろん、領収書の受け渡しも滞りなく済みました。
まさか収入印紙を貼るのが初めてだったとは思われなかったはずです。
世の中まだまだ知らないことだらけです。
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