商売をしていると領収書を発行する時が稀にあります。
人によっては必要ですからね。
確定申告、家計簿への記入、証明用など理由は様々です。
私Shinjiも会計処理に必要なのでとりあえずレシートまたは領収書をもらいます。
ちなみに私の兄は学生の頃レシートをずっと保管していましたが、その理由は「アリバイ」のためだったそうです・・・、ふ~ん。
フォーマットはデータとして用意してあるので、そこに宿泊者データをコピペしてプリントアウト、捺印して渡し、コピーはファイリング。
至って単純作業です。
じゃあ再発行は?
先日、初めて領収書の再発行を依頼されました。
メールで「紛失したから再発行して欲しい」との事。
作業は通常発行と同じですから、至って単純作業です。
でも、ちょっと待て。二重発行にならないか!?
簡単に再発行してはいけないのでは?という漠然とした疑問が出てきました。
ということで調べてみました。
そもそもレシートや領収書の発行はマストなのか?
コンビニとかで買い物をしたら必ずレシートって貰えるじゃないですか?
そもそもレシート発行は義務なのか??
民法第486条ではこのように記載されています。
弁済をした者は、弁済を受領した者に対して受取証書の交付を請求することができる。
つまり現金で買い物をしたお客様がお店に「レシート(または領収書)をください。」と言えば、お店側は発行する義務があるということです。
言い換えると「レシート(または領収書)をください。」と言われない限り、別に発行しなくても違法にならないようです。
じゃあ再発行は?
失くしちゃうことってあるんですよねー。
帳簿付けてたら「あれー?あの時のレシート無いぞー!?」なんて。
今回はまさに紛失が理由で領収書再発行の依頼があったわけです。
実は民法では領収書の再発行は義務付けられていません。
つまり任意。
「再発行っすかー? ウチそういうのやってないんでー。」
とそっけなく断ることも可能です。(←しないですけど)
簡単に再発行しちゃうと二重請求や経費の水増しなど悪用されちゃう可能性がありますからね。
「1回しか宿泊していないのにダブルで払ってんじゃん!お金返して!」
なんてことになる可能性もあります。
「良かれと思って再発行をしたら、いつの間にか詐欺に加担していた」なんてことになりかねないので再発行には注意が必要です。
領収書再発行時の注意点
1. 領収書の発行は原則として再発行しないことを告知する
領収書には「同時履行の原則」があり、発行は金銭の受け渡しと同時に行われることになっています。
依頼があって再発行するにしても「今回は特別ですよ」感を出す意味で伝えておいた方が良いかもしれません。
2. 再発行の領収書に「再発行」と明記する
原本と再発行を明確に見分ける重要ポイント。
なんなら補足として「○月○日の番号○○○の領収書の再発行」て明記してもいいんじゃないでしょうか。
3. 日付は再発行日
当然ちゃ当然です。
4. 再発行にも収入印紙は必要
金額が5万円以上ならたとえ再発行でも収入印紙を貼って割印をしなければなりません。
この印紙代は発行者側負担となるので、それをどう捉えるか判断の分かれ目になりそうです。
まとめると
領収書の再発行は義務ではないので再発行をするか否かの判断は発行者側が自由に決めたら良いですね。
で、再発行する場合にはトラブルに巻き込まれないように慎重に行いましょう。
ウチの場合、今回の再発行依頼には詳しい理由を聞いて納得できるものだったので再発行しました。
自営業をやってると知らないことがどんどん出てきて大変ですけど、知識になるので楽しいです。
ネットで大抵の問題は解決できるので「初めてのケース」は一旦立ち止まって調べた方が良いです。
※あくまで私の個人的な見解なので、判断は自己責任でお願いします。
ではー。
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