妻K子の通勤快速車スズキアルトラパン(型式HE21S、2004年式)のエンジン警告灯が点灯してしまいました。
年式が古いので仕方ないですね。
そのうち来るだろうと覚悟はしていました。
妻K子は点灯して焦ったようですが、私への第一報が「ブログのネタ出来たよー!」でした。
ポジティブです。
ということでスキャンツールで診断からのO2センサーを交換という流れで修理しようとした話です。
ん!?
「修理しようとした?」
そうなんです。
故障診断から部品購入までいったのですが、実は修理していません。
紆余曲折を経て結局クルマを乗り換えることにしました。
記事自体は作業の進行と同時進行で下書きをしていました。
乗り換えが決定したので本来はボツ記事になるのですが、結構書いたのでなんか勿体ない。
ということで、加筆修正してアップした次第です。
スキャンツールの購入
何はともあれ、エンジン警告灯が点灯したということはECU(エンジンコントロールユニット)が何らかの異常を感知したということです。
ということはECUにDTC(ダイアグノーシストラブルコード:要は故障コードですね)が記録されたということなので、コードを確認するためにOBD2スキャンツールを購入しました。
オン・ボード・ダイアグノーシス(On-board diagnostics)、自己診断機能の事です。
購入したのはこちら。貯まっていた楽天ポイントで購入しました。
中華製の汎用スキャンツールです。
Amazonで見るとデザインが微妙に異なるものの、99%同一だろうと思われる製品がたくさんヒットします。
中身は同じで製品名だけを変えていろんなトコから販売されているようです。
10年以上ぶりにスキャンツールを購入しましたが、今は無線接続してスマホで見るのがジェネリックの主流みたいですね。
私のスキャンツールに関する知識は10年以上前からアップデートされていなかったので、イメージする汎用スキャンツールといえばケーブルで直接続、モノクロ液晶にDTCだけ表示のイメージでした。
それが現在ではELM327というチップの登場でDTC以外に様々な車両情報が無線でしかもスマホで見れるようになっていました。
スズキ車はアプリに注意
購入したスキャンツールを使用するにあたり、スマホやタブレットに診断アプリを入れる必要があります。
ここで注意が必要なのはスズキ車独自のOBD規格であるK-Lineに対応したアプリを入れなければならないことです。
私が入れたのはSZ Viewerというスズキ車用のアプリです。
Android端末用アプリの為、iPhoneなどiOSには対応していません。
私が検索した限りではスズキ車用の診断用アプリはこれ一択のようでした。
当初、スズキ独自のK-Lineなんて知らなかった私は、App Storeでダウンロード数が多く評価も高いCar Scannerという診断アプリ(無料)を入れてしまいました。
もちろんエラーが出てECUに接続できず。
解決するまでに無駄な時間を使ってしまいました。
スキャンツールとの通信は出来ていたみたいだけど、ECUにはたどり着けなかったようです。
このCar Scanner、私の通勤快速である日産エクストレイルではバッチリ通信出来ました。
先にも述べたように今回使用したSZ ViewerはAndroid端末専用です。
iOSには対応していません。
ですが、私はiPhoneやiPadは持っているもののAndroid端末は持っていません。
さすがにこれだけの為にAndroid端末を購入するのは「無いわー」です。
そのことを妻K子に打ち明けると、
「(息子)がやってた進研ゼミのチャレンジパッド(既に解約済み)はAndroidじゃないのー?」
と一言。
「それだー!」
と言うことで、既に文鎮と化していた息子さんのチャレンジパッドをどうにか普通のAndroidタブレット化して、やっとSZ Viewerを入れることができました。
前置きが長くなりスイマセンでした。
故障診断
ようやく故障診断に辿り着けました。
まずはスキャンツールを車両のOBD2コネクタに接続します。
アルトラパンの場合、シガーライター下側にあります。
購入したスキャンツールはWiFiタイプなのでスキャンツールから飛んでるWiFiをアプリが入っている端末で拾ってスキャンツールと無線接続します。
次にアプリを起動、「Select ELM327 adaoter」内の「Wi-Fi」をタップします。
車両情報が表示されました。
よく見ると文字色に濃淡があり、白とグレーの2種類あります。
白文字の値は刻々と変化しますが、グレー文字の値は全く変化しません。
グレー文字の項目を見ると、この車両に無い装備が表示されているので対象外の項目ですね。
しかし、グレー文字の中には装備されている項目も含まれています。
スキャンツールとアプリとのマッチングかもしれませんが、このスキャンツールで拾えなかった項目のようです。
詳しくはわかりません。
ま、純正ではないジェネリックスキャナ&アプリですからね。仕方がないかも。
ちゃんとDTC(故障コード)を記録していました。
P1937:A/F sensor malfunction
Current
コードは1937、「A/Fセンサー系統の故障」と診断したようです。
「Current」は「現在」という意味なので現在故障ということになります。
試しに表示されているDTCの下にある「CLEAR DTC CODES」をタップしてコードを消してみました。
するとエンジン警告灯は消灯しました。
エンジン警告灯点灯の犯人がわかりました。
しかし、エンジンを再始動すると再び点灯したので、やはり故障しているようです。
O2センサー購入
O2センサー本体交換と判断するまでは幾つかの点検を経るべきなのですが、すっ飛ばしていきなり本体交換をすることにしました。
中古車で購入したラパンですから、過去にO2センサーを交換したかどうかも不明なので良い機会と捉えました。
それでもダメならその時ちゃんと点検します。
純正品は2万円以上と高価なので、若干ケチって互換品を購入しました。
といってもA/FセンサーなのでO2センサーに比べると高価です。
O2センサーの互換品なら3,000円~6,000円と安価なんですけどね。
安心のジャパンクオリティ、NTKのA/Fセンサーを購入しました。
車種や年式、グレードによって部品が違ったりするので、互換品を購入する場合は整備工場などに問い合わせて純正品番をしっかりと確認し、品番に対応した部品を選びましょう。
また、純正部品番号で検索して安価な部品がヒットしたとしても、実はA/FではなくO2センサーだったということがあるそうなので注意!
併せてO2センサー脱着用特殊工具も購入しました。
別のトラブルも発生してまさかの展開に
部品や工具が手元に届き準備万端。
次の休みにでも交換するか!と考えていた矢先、妻K子から連絡がありました。
「エンジン始動したらマフラーから白煙がモクモク出てくるんだけど。」
な、なにー!?
まさかのトラブル連発。
車検まで残り1ヶ月なのにー!
エンジンオイル量を点検してみるとレベルゲージに全く付着せず。
オイルを補充すると1.5リットル入りました。
オイルパン容量が3リットルなので1.5リットル減ったことになります。
シリンダー内にエンジンオイルが侵入して一緒に燃えているようです。
自分が乗っていないから完全にノーマークでした。
点検を怠った自分が情けないし、妻に申し訳ない。
走行中、白煙は出ていないようなので、おそらくオイル下がりが原因。
17年落ち、もうすぐ10万km走行のアルトラパンですからバルブステムシールの劣化が主原因と考えられます。
ラパンのエンジンはK6AというDOHCエンジン。
ロッカーアーム無しのバルブリフター式なのでバルブステムシールの交換にはカムシャフト要脱着。
カムシャフト脱着にはエンジンのフロントカバーとタイミングチェーン要脱着。
フロントカバー脱着にはオイルパンとウォーターポンプ要脱着。
オイルパン脱着には・・・。
バルブステムシール自体は単価500円弱の部品。
4バルブ3気筒エンジンなので計12個、約6,000円。
ショップに作業依頼した場合、工賃諸々でおそらく20万円前後。
DIYするにしても青空駐車場での手探り作業。
趣味で所有しているセカンドカーならまだしも、妻が通勤で使用している常用車。
「・・・」(脳ミソ高速回転で思案中)
「・・・」
「そろそろ潮時かな」
ということで乗り換えることになりました。
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以上が一連の経緯になります。
特殊工具は今後も使う機会があるけど、O2センサーどうしよう。。。
メルカリに出してみるか。
売れるかな?
これまでラパンにいろいろ取り付けたパーツを納車までに取り外さないと。
カーオーディオ、バックカメラ、ETC、車速検知集中ドアロックなどなど。
これらパーツは今後登場機会があるかもなので、大切に保管しておきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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