小豆島を代表する景勝地といえば寒霞渓です。
約100年前の大正12年(1923年)国の名勝に指定された大渓谷と海を一望できる景勝地です。
他、いろいろ選ばれています。
日本三大渓谷美、日本三大奇勝や日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」等に選ばれている。
「寒霞渓」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2018年1月17日 07:48 (UTC)、
URL: https://ja.wikipedia.org
ロープウェイが中腹から山頂まで運行されていて、露出した岩肌を間近に見ることができて迫力満点です。
また紅葉も有名で、時期になると多くの観光客で賑わいます。
そんな寒霞渓ですが、「表十二景」、「裏八景」というハイキングトレイルが整備されています。
名前に「景色」の「景」がつく通り、いくつかの特徴的な景色(主に岩)を見ることができるコースとなっています。
両トレイルともロープウェイの麓駅である「紅雲亭」周辺から山頂駅まで続くコースとなっています。
「道があるなら歩かねば!」ということで「表十二景」と「裏八景」を歩いてきました。
概要
2コースあってロープウェイもあるということで様々な歩き方のバリエーションがありますが、私は「表十二景」を登り「裏八景」を下る周回コースにしました。
トレイルヘッド標高(紅雲亭): 295m
最高地点標高(山頂駅): 612m
最低地点標高(目洗不動尊入口): 211m
標高差: 401m
総歩行距離: 4.8km
総歩行時間: 2時間20分(山頂まで約1時間)
この「表十二景」と「裏八景」、観光客も歩くことを想定しているのか、しっかりとアスファルトで舗装されていました。
特に「表十二景」。
なんなら自転車で下ることもできるのではないかというくらいフラットに舗装されていました。
そのおかげか約1.3kmで300mの標高差とまあまあ急登なのですが、それを感じさせませんでした。
フラットって素晴らしい。
「裏八景」は山頂駅からしばらくは舗装されているけど岩が露出していたりと多少歩きにくい箇所もありましたが、全体を通してしっかり整備されていました。
トレッキングシューズじゃなくても問題ないですね。
スニーカーでも大丈夫かと思います。
観光で訪れてロープウェイで景色を楽しみながら山頂まで行き、ついでに歩いて下りてくるような行程も楽しそうです。
道中には景色の案内看板が設置されているので「何番目のどういった景色なのか?」や次の景色までの距離を知ることができます。
オリエンテーリングをしているみたいで、歩いていて飽きませんでした。
ひたすら森の中を歩くので山頂に着くまで絶景ビューはありません。
登り切ってしまえば、そこは景勝地「寒霞渓」。
絶景ビューが広がっています。
このコース以外にもロープウェイ山頂駅から登る、瀬戸内海で一番標高の高い「星ヶ城山(817m)」登頂を組み込んでも楽しく歩けると思います。
紅雲亭(登山口)までのアクセス
登山口はロープウェイふもと駅の「紅雲亭」になります。
自動車なら国道436号線を草壁港方面に向かい、県道29号線を北上。
内海ダムも超えて進むと道が紅雲亭方面と寒霞渓山頂方面に分かれるので紅雲亭方面に向かいます。
公共交通機関なら草壁港で路線バス(オリーブバス)の神懸線に乗車し終点の「紅雲亭」で下車します。
ただし、本数が少ないので注意!(1~2時間に1運行です・・・。)
トレイル詳細
登山口となる紅雲亭はロープウェイ乗り場にもなっています。
駐車場を奥まで進むとトレイルがあります。
観光ついでに「歩こう!」と思った人向けにもわかりやすい案内地図が設置されています。
表十二景
第一景「通天窓」は駐車場から見ることができます。
ロープウェイ乗り場に向かう階段を登るて振り返ると駐車場の向こうの山に「通天窓」が見えます。
駐車場を奥まで進むとトレイル入口があり、すぐに第二景「紅雲亭」があります。
トレイルはしっかり舗装されていてフラットです。
歩いたのは昨年(2019年)秋なので、所々紅葉を見ることができました。
イノシシ注意。小豆島ではよく見かけます。
第三景「錦屏風(きんびょうぶ)」だそうです。
説明看板の写真は撮影場所が違うのか、同じようには見えません。
次の景色までの距離が明示されているのでわかりやすく、オリエンテーリングをしているようで楽しいです。
コースが設定された時より木々が成長したのか、見つけられない景色やよくわからない景色もありました。
第七景「画帖石(がちょうせき)」はスグ見つけることができました。
第十一景「女蘿壁(じょらへき)」でトレイルが左右に分岐します。
左に行けば緩やか、右に行けば鎖場もある急登です。
全部巡りたいなら左へ行きましょう。
第十景「鳥帽子岩」まで来るとほぼ登り切っているので視界が開け絶景が広がります。
あれ!? 第十一景の後に第十景が出てきた。
ま、細かいことは気にせず行きましょう。
ゴール間近、第十二景「四望頂」は展望台でした。
ここまで来ればさすが寒霞渓、どこを見ても絶景が広がっています。
表十二景お疲れさまでした。
そのまま紅葉観光をしながら遊歩道を歩いてロープウェイ山頂駅まで行きました。
裏八景
裏八景のスタート地点は寒霞渓ロープウェイ山頂駅です。
駐車場の奥、トイレ脇に裏八景のスタート地点があります。
駐車場には通称「1億円のトイレ」と呼ばれる、建設費約1億円の豪華トイレがあります。
せっかくなので利用して準備万端にしておきましょう。
舗装されていますが、表十二景に比べるとゴツゴツしています。
歩き始めに一部、岩がゴロゴロしている区間がありました。
下りでこれは辛さ2割増しです。登りのほうがまだラク。
ポール持ってこれば良かった。
第一景「鹿岩」と第二景「松茸岩」。
鹿岩は木々が邪魔でよく見えませんでした。
松茸岩はトレイル上にあるのでよくわかります。
第三景「石門」は見応えがあって、個人的にお気に入りです。
くぐると島遍路(八十八か所)の第十八番霊場である「石門洞」があります。
石門洞は岩がえぐられた部分に本堂があり山岳霊場感満載です。
ちなみに小豆島を代表する紅葉スポットのひとつです。
石門洞以降、トレイルは石門洞の参道になり、幅広フラットになります。
残りの景色も一気に通過し、石門洞参拝者用駐車場を過ぎ、県道まで降りてきました。
はい、裏八景お疲れさまでした。
ちなみに裏八景から登り始める場合は石門洞の入口がトレイルヘッドになります。
裏八景登山口~紅雲亭
これで一応目的達成です。
車を停めている紅雲亭へは県道を歩けばいいだけです。
でも、地図を見ると紅雲亭まで続くトレイルがあるようなのでそちらを歩くことにしました。
池沿いに県道を下り、そのまましばらく県道を進みます。
途中から「目洗不動尊」への参道へ入ります。
参道を歩くこと約10分、無事紅雲亭の駐車場へたどり着きました。
以上でーす。
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