「好きな俳優さんに会いたい、間近で見たい」
という動機でエキストラに参加している人が結構多いみたいです。
予想外でした。
てっきり、俳優、女優を目指しているものだと思っていました。
当ホステルは「東映太秦映画村」まで徒歩10分という映画村ファンには絶好のロケーションです。
「東映太秦映画村」は元々「東映京都撮影所」のオープンセットで、その一部を一般公開した映画のテーマパークです。
ということで、映画村には「東映京都撮影所」が隣接しています。
その撮影所ですが、もちろん今でも現役で映画やドラマの撮影が行われています。
映画やドラマの撮影で欠かせないのが「エキストラ」の存在です。
エキストラ
テレビドラマや映画などの映像作品分野では、通行人、群集など物語で重要性の少ない役を演じる出演者の事。
「エキストラ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年2月27日 (土) 19:39 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org
京都でのエキストラ募集は「京都市メディア支援センター」などインターネットでチェックできます。
当ホステルはそんなエキストラの方々がたまに利用してくれます。
ここで知り合ったエキストラのゲスト同士が早朝一緒に出発してくなんて光景もあります。
毎回思うことですがエキストラの方の1日は大変です。
それは「朝早く夜遅い」です。
その日の撮影の最初からいなきゃダメですからね。
集合が朝5時とかザラにあります。
後半の撮影に出るエキストラであれば夜も遅くなります。
こんな大変なボランティアが出来るのも「俳優になりたい!」という意思が原動力なんだろうと思っていました。
まさか違っていたとは・・・。
とある週末のことですが、日本人ゲストの大半がエキストラという日がありました。
エキストラが多い時は規模の大きな作品を撮影しているはずです。
でも、エキストラの皆さんに聞いても答えてくれません。
「守秘義務」があるのです。
まだ公式にアナウンスされていないので口外してはいけないのです。
2日目の夕方に早く帰って来たエキストラ女子がいました。
自分の出番が早く終わり解放されたとのこと。
彼女は遠方からエキストラのために京都へ来た大学生。
やっぱり女優を目指しているのかな?と思い、エキストラの動機について聞いてみました。
そしたら冒頭に書いたとおり「好きな俳優が出演しているから」という理由でした。
エキストラに参加したら会えるし、間近で見れるということです。
彼女は大学院に行くことが決まっており、俳優業はハナっから考えていないそうです。
レアケースかな?とも思い更に突っ込んで聞いてみました。
彼女いわく、今回もこれまでもこの理由でエキストラに参加している人が圧倒的に多かったそうです。
今回のその好きな俳優が誰なのかは教えてくれませんでした。
なんせ守秘義務がありますから。
そういえば、別の日に宿泊してくれた男性は別の理由がありました。
エキストラをライフワークにしているとのことでした。
信念はとにかく目立つ!(許された範囲でね)
例えば戦国時代の合戦で多くの武者が突撃するようなシーンでは最前列にポジションをとり、思いっきり走るそうです。
映画公開後、そのシーンを「おー映ってる映ってる」と確認するそうです。
目をキラキラさせながら話してくれたので、聞いてるうちに私も出たくなりました。
ジャンルを問わず、楽しんでいる人の話には引き込まれちゃいます。
人それぞれ、エキストラひとつでもいろんな楽しみ方があるんですね。
コメント