愛用のデロンギ・コーヒーメーカーが壊れました。
購入して2年ほどの命でした。
夫婦ともコーヒー好きなので酷使したのか。。。
ということでここ最近は妻のハンドドリップで飲んでおります。
それはそれでおいしい至福の時間ではあります。
買い換えるつもりでしたが、いつものDIY病が出てきてました。もう癖ですヘキ。
それでダメなら買い換えよう!ということで分解修理にチャレンジしました。
機種はデロンギ製KMIXドリップコーヒーメーカー
型番はCMB6-YW
症状はというと、待てど暮らせどコーヒーが落ちてこない。
タンクに入れた水もそのまま。ブクブクとお湯を沸かす音すらしない。
ポットを保温するためのヒーターも暖かくならない。
スイッチをONするとちゃんとパイロットランプは点灯するのでここまでは電気は来ているようです。
デロンギのWEBをみると、このマシンは抽出用と保温用2つのヒーターがあるとのこと。
今回その2つとも作動していないので、ヒーター本体というより電源系統が怪しいと推測。
ということでなにはともあれバラします。
底面にビスが4本見えているので、とりあえず外します。
ビスの頭はプラスかマイナスかと思いきや、お花の形のトルクスなので注意。
底面を外すと抽出用ヒーターと保温用ヒーターがバッチリ現れました。
どんどん外していきます。
タンクとホースが接続しているのでホースを固定するクランプ2つをずらします。
次に抽出用ヒーターを固定してるビスを外してユニットを引き出します。
ユニットはパイプが2本くっついてU字に曲がったような形。
外側のパイプが抽出用ヒーターで内側のパイプを通った水を熱してお湯にする仕組み。
パイプの曲がっている部分の中央にある白い四角の物体はおそらくサーモスタット。
サーモスタットは空焚きなどで温度が上昇しすぎた時に電気の流れを遮断する安全装置。
温度が下がれば復帰して再び電気を流します。
写真を撮り忘れましたが、内側のパイプに黒いクランプが2つ付いています。
そこに温度ヒューズが固定されていました。
温度ヒューズもサーモスタット同様温度が上昇し過ぎた時に電気の流れを遮断する安全装置です。
サーモスタットよりも動作温度が高く設定されていて、サーモスタットが故障して作動しなかったとききの最後の砦になります。
サーモスタットと違って切れたら最後、復帰しないので交換が必要。
疑われるのは温度ヒューズとサーモスタット。この二択なら温度ヒューズが怪しい。
とうことで点検します。
まずは温度ヒューズから。
白い絶縁チューブの中に温度ヒューズがあるので、絶縁チューブをずらして温度ヒューズを出す。
テスターを使ってひとつひとつ導通の有無を確認。
1つは導通あり。
もう1つは導通なし。切れてる。
試しにコードをバイパスさせたらヒーターがすぐ熱くなりました。ビンゴです。
コーヒーメーカーが動かなくなった直接の原因は温度ヒューズです。
温度ヒューズの規格はペレット型の「227℃、15A-250V」。
ネット通販サイトでいろいろ探したけど全て同じ規格のヒューズが見つかりませんでした。
ということでペレット型の「214℃、15A-250V」を購入。
温度ヒューズは同じ規格がない場合は低い温度を選んだほうが安全。
このヒューズなかなか売っていません。
「10A-250V」はどこでも売ってます。「15A-250V」というのが特殊なのかもしれません。
楽天では売っていました。
楽天で購入するなら「216℃、15A-250V(型番:SW-139T/15A)」です。
温度ヒューズ(5個セット) SW-1/15Aシリーズ
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古いヒューズを切断し、そこに新しいヒューズを圧着スリーブを使用して取り付け。
当たり前ですがハンダ付けはNG。
なんせ温度ヒューズ。ハンダ付けの熱でが切れてしまう可能性大です。
取り付けが済んだら絶縁のスリーブを被せて、念のため絶縁テープを巻く。
で、元通りに組み立てて完成。
水だけで試運転したら、ちゃんと熱いお湯が落ちてきました。
完成です。
しかし心配事がひとつ。
温度ヒューズが切れたということは、空焚きにより水が流れるパイプがヒューズを切るくらい高温(ヒューズの規格では227℃)になったということ。
つまりサーモスタットが正常に動作しなかったと考えられます。
サーモスタットを交換するのがベストなのですが、イタリアのコーヒーメーカーだからなのか、同じ形状のサーモスタットを日本のネット通販で見つけることができませんでした。
日本の一般的なサーモスタットの形状とは違うようです。
今のところお手上げです。
ということでまた動かなくなるまでこのまましばらく様子見。
次故障したら、どうにか修理するか買い換えるかを考えます。
後日談
修理から約3ヶ月後に再び故障しました。
再修理ではサーモスタットも交換しました。
おそらくこれで大丈夫なはずです。