2005年にブログを始め、2012年までカナダでの日々の出来事を綴っていました。
ここではその時の記事をいくつかピックアップしてリライトしたり、
思い出したことを新たに記事にしています。
挿入写真は当時のものをコピペしているので小さくて粗いかもしれません。
なんせ、写真を保存していたHDDがご臨終してしまい、
数年分のカナダの思い出が消失してしまいました(泣)。
ということで雰囲気だけお楽しみください。
ステンレス魔法瓶と言えば「サーモス(THERMOS)」を思い浮かべる人が多いのでは無いでしょうか?
今でこそ、象印やタイガーなど様々なメーカーからステンレス魔法瓶が発売されていますが、さきがけと言えばやはりサーモスです。
ステンレス魔法瓶の何が良いってその保温力!
朝入れたコーヒーが夕方でも熱いくらいです。
私Shinjiはカナダ在住時2002年からサーモス魔法瓶の愛用者です。
当時は使えるステンレス魔法瓶はサーモスくらいしかありませんでした。
現地ガイドやドライバーなど何かと車やバスに乗り屋外での仕事が主だった私にとって常に温かいコーヒーは必須アイテムでした。
私も含めて私の周りでは「サーモス」と呼んでいたし、そう呼ぶものだと思っていました。
ところがある日(2009年です)バスドライバーとして空港でお迎えしたグループの皆さんテルモスと呼んでいたのです。
そのグループは某Aツアー社のハイキングツアーでいらっしゃった皆さま。
某Aツアー社は本格的な登山やハイキングを専門にしている会社で、ツアーに参加するお客様達も登山歴数十年という猛者が多いのが特徴。
グループ:「ところでホテルでテルモスにお湯は入れることはできますか?」
添乗員:「レストランで頼めばテルモスにお湯を入れることができますよ」
最初、何を言っているのかわかりませんでした。
でも、この会社のツアーで来るお客様達は必ずと言ってよいほど朝に魔法瓶にお湯を入れて山で温かいお茶を飲みます。
ということで、すぐに「テルモス=魔法瓶」ということがわかりました。
魔法瓶・・・
テルモス・・・
THERMOS・・・
あっ、サーモス!
どうも皆、サーモスのことをテルモスと言っていたようです。
そこで疑問が湧きました。
「サーモス」と呼ぶのか、「テルモス」と呼ぶのか。
どちらが正しいのか。
調べてみました。
結論から言うとサーモスは英語読みでテルモスはドイツ語読みでした。
魔法瓶の構造を簡単に説明すると、内層と外層がある二重構造になっていてその間を真空にすることにより、温度変化が起こらないようにしている入れ物です。
昭和後期、平成生まれの人は知らないでしょうが、昔の魔法瓶て中がガラスだったでしょ?
当時の魔法瓶の中身は二重構造のガラス瓶だったのです。
今はそのガラスがステンレスに置き換わっただけで、基本構造は変わっていません。
そのガラス製魔法瓶を1904年に世界で初めて世に出したのが、ドイツの「THERMOS」というメーカー。
ドイツ語風の読みでテルモス社。
そして、ドイツのテルモス社が1907年以降イギリスやアメリカ、カナダで「THERMOS」社を設立。
英語風の読みでサーモス社。
ちなみに現在は日本の「太陽日酸」という真空関係が超得意な会社が全てのTHERMOS社を買収し「サーモス株式会社」という子会社にしているのでサーモスと呼ぶのが正しいと思われます。
初期のステンレス魔法瓶にはTHERMOSのロゴの下に「NISSAN」の文字が入っていました。
このNISSANはもちろん「太陽日酸」から来ていますね。
当時は自動車のニッサンだと思っていました。
私の周りでも、勘違いしている人多かったです。
ひょっとしたら「サーモスあるある」かもしれません。
話を戻しまして…、
ガラス製魔法瓶が日本で初めて紹介されたときテルモスとして紹介されました。
で、昭和30年代に起こった登山ブームではテルモスは登山者憧れの道具になったそうです。
つまり、ハイキングをしている年配の方々がテルモスと言っていたら、その方々のハイキングの歴史もうかがい知ることが出来るということです。
なるほどー。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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